Puppy Linux 日本語 フォーラム

教えてください1年ほどPuppyと離れてた、ちょくちょく使ってはいたんですが
情報を何も仕入れてなかった。
次期首相候補・・・は置いておいて次のPuppy候補
Wary　と　Lucid　があるようですが
この2つはどういった違い、特徴があるのでしょうか
漠然とした質問で申し訳ありません。

大きなコンセプトとしては Lucidは Ubuntuとバイナリコンパチで先進、Waryは古いPCもサポートするというところです。

私見で言うとLucidはもうパピーじゃない気がします。
標準で付いてるブラウザ（midoriカットダウン版）は不安定で使い物になりません。
いずれかのブラウザをインストールしないといけない。
WaryはBarryさんがカットダウンしたSeamonkeyが組み込まれていて、ライブCDそのままですべてが揃っています。

Lucidはブラウザ以外でもウィンドウマネージャが複数選べます。それがうれしい人もいるかもしれませんが、初心者がとまどうことになりかねません。
そういう問題はWaryでも同じかもしれません。Lucid, Wary ともにネットワークの設定にネットワークウィザードとSNSと2つ持っています。
私はこのSNSが嫌いです。シンプル・ネットワーク・セットアップというネーミングですが、
（以前からの）ネットワークウィザードとの併用を前提としている（SNSでは全機能をカバーしない）ので、かえって複雑になっています。

いっぽうWaryの中途半端なところは XorgやCUPSのバージョンは古く(いずれもパピー4.3.1と同じ)、
しかしGlibc(?)はちょっと新しいのでパピー4.3xの多くのアプリと互換性が無い。

Lucidのいいところは Xorg, CUPSのバージョンが新しく、だからの問題もないではないですが、使いやすいと思います。
カーネルやGlibcも新しいので、最近のアプリが走ります。Ubuntuとバイナリコンパチなので、依存ライブラリなどの問題はありますが、移植が比較的簡単です
Lucid-4.2ではfirstrunを採用しており、起動すると直接グラフィックデスクトップが立ち上がり、GUIでキーボードなどの設定ができます。
この機能は Waryにも容易に追加できて、WaryのQuiqset版、またそのリミックスである Waru-5xxJ はこの機能を実装済みです。

Lucidのもう一つのウリは Quickpetで追加アプリを簡単にインストールできるところですが、私はあまり感心しません。
SNSと同じくPPMでもできることであり、Quickpetに無いアプリはPPMでなければインストールできません。
Quickpetに収録されているアプリの多くが巨大なもので、実装RAMの少ないPCにインストールするとシステムが不安定あるいは壊れます。
そういうものを簡単にインストールできるようにするというのはむしろ危険です。

最新じゃないけど、CPUもメモリもHDもわりと最近の環境に対応してるならLucid。快速が味わえる。
古いマシンでも実用的に使いたいならWary。

どの辺が境目か？フロッピーが標準搭載でPCIならwary？

シノバーさん　丁寧な解説ありがとうございます。
シノバーさんの　パピーラブが伝わるような文章で感動いたしました。

暇人さんの目安参考になります。WaryとLucidは当面並行して進み
機種の淘汰でLukidに集約されて行くということでしょうか

暇人 さんが書きました:最新じゃないけど、CPUもメモリもHDもわりと最近の環境に対応してるならLucid。快速が味わえる。

どうでしょ？ ハードが対応してるとして、測ったことはないけど Waryと Lucidなら Waryのほうが速くないですか？
最新アプリで Waryでコンパイルできないものとかがあれば Lucid、あるいは Ubuntuパッケージを使いたいなら Lucid という感じです。私的には。

dbusが動いてる分Lucidの方が重い。
dbusを使うアプリも重量級が多いし。

最近の環境に対応してるならLucid。快速が味わえる。（Windows/ubuntu比）