JISキーボードを50音順のキーボードにする

パピーを名犬にするための技、テクニック

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jake
記事: 403
登録日時: 08/05/05(月) 14:46
お住まい: 滋賀県

JISキーボードを50音順のキーボードにする

投稿記事 by jake »

PC初心者にとってはキーの配列を覚えるのが最初の関門。50音配列のソフトキーボードが利用できればとっつきやすくなるのでしょうが、Puppyでは日本語入力できるソフトキーボードは無い様子…。ということで通常のキーボードの配列を変えてキーボードに慣れていない人や子供でも使えるようにしてみました。
なお、以下はCannaを使用した場合です。ここでは、Puppy-41xを前提に話をします。Puppy-420以降ではAnthyが使われていますので、そのままでは適用できません。また、バックアップを取ってから作業することをお勧めします。

(1) kana2.cbpファイルを作製します。

1-1) /usr/lib/canna/sample/srcにkana2.ctdというファイルを作製し、

! ぁ
\" ぃ
\# ぅ
$ ぇ
% ぉ
= ゃ
~ ゅ
| ょ
} っ
1 あ
2 い
3 う
4 え
5 お
6 な
7 に
8 ぬ
9 ね
0 の
- や
^ ゆ
\\ よ
a か
b き
c く
d け
e こ
f は
g ひ
h ふ
i へ
j ほ
k さ
l し
m す
n せ
o そ
p ま
q み
r む
; め
: も
s た
t ち
u つ
v て
w と
x ら
y り
, る
. れ
/ ろ
@ わ
[ を
] ん
` 「
{ 」
A が
B ぎ
C ぐ
D げ
E ご
F ば
G び
H ぶ
I べ
J ぼ
K ざ
L じ
M ず
N ぜ
O ぞ
P ぱ
Q ぴ
R ぷ
+ ぺ
* ぽ
S だ
T ぢ
U づ
V で
W ど
X ¥
Y 〜
Z っ
z ん
> 。
< 、
? ・
& &
\' ’
( (
) )
_ ”

と書いて保存します。(このファイルで英字とかなを対応させます。/usr/lib/canna/sample/src/にお手本があるので参考にしてください。)

1-2) devx.sfsを読み込んだ上で、端末で

cd /usr/lib/canna/sample/src
mkromdic kana2.ctd

と入力すると、kana2.cbpというファイルが生成されるので、/usr/lib/canna/dic/にコピーします。

(2) /root/.cannaファイルを以下のように書換えます。

2-1) /root/.cannaの32行目

(setq romkana-table "wx2+.cbp")

(setq romkana-table "kana2.cbp")
に変更。

2-2) /root/.cannaの59行目から123行目まで(シンボルの定義)の全ての行頭にセミコロンを打ってコメントアウトするか、これらの行を削除。
とします。

(3) 最後にキーマップを変更します。

/root/.Xmodmapというファイルを作り、

keycode 24 = a
keycode 25 = b
keycode 26 = c
keycode 27 = d
keycode 28 = e
keycode 29 = f
keycode 30 = g
keycode 31 = h
keycode 32 = i
keycode 33 = j
keycode 38 = k
keycode 39 = l
keycode 40 = m
keycode 41 = n
keycode 42 = o
keycode 43 = p
keycode 44 = q
keycode 45 = r
keycode 46 = s
keycode 52 = t
keycode 53 = u
keycode 54 = v
keycode 55 = w
keycode 56 = x
keycode 57 = y
keycode 58 = z

と書いて保存します。(このファイルで英字を割り当てるキーを変更します)

以上で作業は終了です。Xサーバを再起動すると、アルファベットの入力では、キーボードの一番上の段は"1234567890-^\"と通常と同じです。しかし、2段目は、"abcdefghij@["となります。3段目は、"klmnopqrs;:]"、4段目は、"tuvwxyz,./\"となります。つまりキーがアルファベット順に並びます。アルファベットキー以外は通常のものと同じです。
また、「全角/半角」キーを押してかな入力モードとすると、かな入力ができます。一段目は"あいうえおなにぬねのやゆよ"、2段目は、"かきくけこはひふへほわを"、3段目は、"さしすせそまみむめも"、4段目は、"たちつてとらりるれろん"となります。シフトキーを押しながらだと、小さいかな(ぁ、ゅ、ょ等)や濁音等が出ます。文字にあわせたシールをキーボードに張れば完成です。元に戻すのでしたら、/root/.cannaと/root/.Xmodmapを元に戻して、Xサーバを再起動します。
ここに示したのは一例です。もっと使いやすいようにキー配列を工夫していただければと思います。

なお、(1)と(3)の作業を省略し、2-1)で、kana2.cbpでなく、kana.cbpとすると、JISのかなキーボードとなります。

(1)で作成したcbpファイルを添付します。解凍して使ってみてください。
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