デフォルトオーディオプレーヤは pmusic です。初期状態では freedb.org から曲データをもらってきます。日本の CD も大抵表示されますが、一部表示されない CD もあります。以前からなんとかしたいと思っていたのですが、一応、方法が見つかったので記します。
pmusic のスクリプトを見てみると、システムに cddb_query があればそれを利用して曲データを取得し、cddb_query がない場合は cdda2wav を利用するようになっています。
cddb_query は 571JP のような ubuntu 系の puppy には含まれていないので、その場合 cdda2wav が使われますが、cdda2wav は日本語の表示に対応していないので、???? と表示されます。この対策として cddaplay-0.0.1.pet があります。
viewtopic.php?f=23&t=2577&hilit=pcd
Slacko では cddb_query が使われるので、日本語の表示も大丈夫です。しかし、前述のように freedb.org に登録されていない CD があります。cddb_query はオプションを指定すれば、freedb.org 以外のサーバからデータを取得できます。そのために、alias コマンドを使いました。(cdda2wav も freedb.org を利用している)
/etc/profile に以下の一行を追加しました
コード: 全て選択
alias cddb_query='cddb_query -p 80 -P http -s freedbtest.dyndns.org'
これで、一般的ではない(?) AKB48 の CD も表示されるようになりましたが、pmusic では track 1 が CD のタイトルになってしまい、track 2 以下もずれて表示されます。さらに、存在しないはずの track 9 が表示されています。(添付画像) 表示上の問題であって、CD の再生はできます。
この現象は AKB48 に限ったことではなくて、比較的新しい CD に共通です。例えば、Zard の CD でも 90年代のものは正常に表示され、2000年代のものは、ずれて表示されます。これでは ripping の時に困るので、ripper として asunder をインストールしました。
再生に関しては、cddaplay-0.0.1.pet に同梱の cdda-player を利用することにしました。コマンドラインでの操作になりますが、
# cddb_query read
で収録曲のリストが表示できますし、
# cdda-player
で再生ができます。オプションを指定すれば、特定の track だけ再生したり、途中で止めたりできます。再生中の曲名も表示されます。
こんな面倒なことはしたくないし、コマンドラインで CD を再生するのもごめんだ、という人のために、deadbeef を紹介しておきます。
deadbeef-static-0.7.2-i686.pet
http://www.murga-linux.com/puppy/viewto ... 1a71f3b811
ubuntu 系 puppy のパッケージを持ってきても Slacko ではライブラリの不足で動かないことが多いのですが、この pet パッケージは必要なライブラリが同梱されています。(そのため、ファイルサイズはやや大きいです。) 設定画面で cddb サーバを指定することもできます。
それよりも、面倒なことを避けるには ubuntu 系の puppy を使ったほうがよさそうです。Slacko のちょっと面倒なところを楽しむのも一興ですが。