bionicpup64 で manコマンドが一通り使えるようになったので、そのメモ
0. /usr/bin/man(シンボリックリンク)を削除
> man-db のインストールで上書きされるとは思うが念のため
1. Puppyパッケージマネージャ(以下 P.P.M. と略記)で以下のパッケージをインストール
・bsdmainutils (man の依存パッケージらしい)
・man-db
後はP.P.M.で manpages-? を入れて mandb を実行すれば使えるはずだったが、ここで問題発生
「Manual pages about using a GNU/Linux system」と記述されている manpages_4.15-1 がメインデータのはずだが、このファイルが puppy では使えなかった
代替として manpages-posix_2013a-2 (これは使えた)を入れてもよいが、POSIXではコマンド仕様や数が違い(たとえば less がない)し、データも旧いので若干不満
そこで、アプリ類のオリジナル動作確認のためにインストールしていた ubuntu 18.04.05 から持ってくることにした
2. ubuntu から puppy へ以下のディレクトリをコピー/統合
・/usr/share/man
・/etc/alternatives
> このディレクトリには /usr/share/man から symlink されて /usr/share/man へ折り返す symlinkが多数ある
mandb でのエラーメッセージを減らすためにコピーしただけなので多分必須ではない
3. packages.ubunt.com/ja/ から manpages-dev_4.15-1_all.deb を download & install
> システムコールやCライブラリ関数(どちらかといえばこちらが本命)
あと入れるのは日本語ページだが ubuntu のものは日本語化されている範囲が意外と狭いので、osdn の「JM Project」で作成されているものをありがたく使わせていただく
4.
https://linuxjm.osdn.jp/ から man-pages-ja-20200915.tar.gz を download & install
5. mandb 実行
6. /etc/manpath.config で pager を指定しておく
> 初期状態では cat らしく、表示が一気にダーッと流れて終了しまうので、私は less を指定
PAGER もしくは MANPAGER に設定して export でもいいらしい
7. .profile の先頭に「 alias eman='LANG=C man' 」を追加
これで
・man ー日本語manページ
・eman ー英語manページ
・pman ー元の puppy man (ブラウザ検索)
が揃って使えるようになり、あな嬉しや \(^-^)/
追記:
他バージョンの puppy でもざっと動かしてみた
・xenialpup64_simple_r2 ー 上記手順でOK
・tahrpup64_simple606_r1b ー p.p.m.の manpages は POSIX もNG、man-pages-ja-20200915.tar.gz はOK,ページャに less を使うと文字化けするが、more で使えばいける
・571jp ー mandb が setuid エラーを吐くので adduser で man ユーザの追加が必要、p.p.m.の manpages は POSIX もNG、man-pages-ja-20200915.tar.gz はOK, less はないが more で使えばOK
man-pages-ja-20200915.tar.gz は 文中の空白が広めに展開され体裁が崩れて読みにくい場合はあるものの、収録範囲が広いので、日本語manページだけでよい人にはこれだけで事足りそう
容量増加は上記 bionicpup64 の手順で 約44MB位、あまり大きいようなら sfs化も考えていたが、私の環境では許容範囲(保存ファイルは1Gにて運用)だし、使用頻度も高いのでこのまま