2016年 夏休みの話題提供…その1
第一世代のraspberry pi から、しばらく遠ざかっていましたが、第三世代の pi3 を入手したので、話題提供です。
第一世代は遅いCPUをカバーする為必要なRAM容量が相対的に不足している印象でした。
第三世代は1GBのRAMを有し、CPUの能力自体も向上しているので、思い切って購入してみました。
発売当初よりは現状入手し易い状態です。休日の夜に注文を出し、2日後の夕方には手元に届きました。
キビキビ感も向上し、相対的な印象はgoodです。
但し、宿題あり。
windows PC で補助的な作業を行いながら実験するには、よい材料だと思います。
使用するPuppyさんは、FatDog ARM for raspberry pi2 です。
英語サイトに情報がアップされています。
http://murga-linux.com/puppy/viewtopic.php?t=106573
1.素の状態で思うように行かないところ
・pi3では起動しません。ひと手間必要です。
・save file が有効になりません。ひと手間必要です。
・無線LANが有効になりません。ひと手間必要です。
・日本語IMEのパッケージは現時点提供されていません。
2.WINDOWS上でダウンロードしておくとよいファイル(web上で検索するとヒットします。多分…)
・fatdogarm-07-25-2016.zip … ご本尊となるものです。
・berryboot-20160313-pi2-pi3.zip … 起動できるようにする為必要です。
・NOOBS_v1_9_2.zip … 無線LANを有効にする為、あんちょこ的に利用しました。
・fd-arm-nls.sfs … 日本語で読めるようにするには一番手軽です。
・fd-arm-devx.sfs … この先必要になります。
・lang_pack_ja-2.0.sfs … CPUに依存しないファイルをいただいたり、構成で困った時のリファレンスとして使わせてもらいます。
3.起動させるまで
・fatdogarm-07-25-2016.zip を展開し、pi用のSDに書き出します。
・berryboot-20160313-pi2-pi3.zip を展開し、pi用SDに書き出します。但し、次のようにします。cmdline.txtとconfig.txtは上書きしない。その他のファイルは上書きする。
・config.txt の修正。ファイル内の [pi2] とある部分の行頭に # を追加して、その行を無効にします。
これで起動出来ますが、無線LANは有効になりません(有線LANは使えます)。
save file の作成がシャットダウン時に行われますが、再起動後有効になりません。
4.Save File を有効にする。
・cmdline.txt を修正します。
・waitdev=3 → waitdev=10 おまじない。数字を変更しながら各自の環境で設定する必要があります。
・savefile=none → (該当部分削除)
5.無線LANを有効にする。
・NOOBS_v1_9_2.zip を利用し、raspbianシステムとして起動出る状態まで持ってゆきます。…puppyとは別なSDの準備が必要です。
・このSDの /lib/firmware/brcm のフォルダー内ファイルを、起動中のpuppy の同じ位置にコピーします。
・再起動後無線LANが認識出来る状態にないっているはずです。
・コンソールから、ifconfig でデバイスの認識状態を確認して下さい。
6.日本語表示を可能にする。
・fd-arm-nls.sfs を有効にすれば、日本語表示が可能になるはずです。
・お好みにより、lang_pack_ja-2.0.sfs から日本後フォントを追加すれば、見た目が落ち着いた印象に変わると思います。
7.日本語入力を可能とする。
・提供されているパッケージを確認しましたが、日本語IMEに関するパッケージは見当たりませんでした。
・X86版とはパッケージの提供状態が異なるようですね。
・対応方法は次の休日でも考えよう…