【追記】 ※ Precise用 pet → Next Post (…… メニュー日本語化版)
Lupu-528JP には、ユーザフレンドリィを標榜する ROXTerm 1.18.5 端末が収録されています。
この ROXTerm端末では、Anthy による日本語入力が、インラインで可能なのが魅力です。また、テキストのコピーや貼り付けを、普通のクリップボード(CLIPBOARD)経由で行えることも利用しやすい点です。
さて、Precise Puppy 5系 では、ROXTerm 1.22.2 を、ubuntu-precise-universe のリポジトリから導入することができます。(Precise 5.5 + lang_pack_ja-1.5b.sfs にて確認)
【導入手順】
Puppy パッケージマネージャ(PETGet)をつかって、
レポジトリの ubuntu-precise-universe にチェックを入れ、
Find: 欄に roxterm と入力して、Go(検索)ボタンを押すと、
Package 欄に roxterm_1.22.2-1 と表示されます。
あとは表示されたパッケージをクリックして導入します。このとき、 libvte9 関係の、
libvte9_0.28.2
libvte-common_0.28.2
が、依存ライブラリ として表示されますので、これらも一緒にインストールします。
メニューには、ユーティリティのカテゴリに "Roxterm" が入りますので、これで起動できます。
【メニューの日本語化】
以上の手順で導入されるのは、英語版なのですが、Lupu-528JP に収録して頂いている、ROXTerm
1.18.5 と同じ日本語メッセージカタログによって表示メニューなどを(不完全ですが)日本語化できます。
roxterm-ja-20120703.zip
の、中身の "roxterm.mo" ファイルを、/usr/share/locale/ja/LC_MESSAGES ディレクトリの中へコピーしてください。
これで、表示メニューが上掲の画像のように、日本語化されます。
【東アジア文字幅問題の対策など】
なお、テキストエディタなどを用いて日本語をハンドリングするとき、そのままでは、記号文字などが半角として扱われて表示やカーソル移動量が乱れますので、東アジア文字幅問題の対策として、以下の(1)-(3)の三つの作業を行ってください。
1)環境変数 VTE_CJK_WIDTH=1 をセットする。
Lupu-528JP と同様に、下記のような、 /etc/profile.d/cjkwidth スクリプトを用意する。ROX-Filer で当該のディレクトリウインドウを開いて右クリックし、「新規作成」→「スクリプト」と辿って、スクリプトを cjkwidth の名前で作成し、以下の内容を書き込んでおくとよいでしょう。
コード: 全て選択
#!/bin/sh
export VTE_CJK_WIDTH=1
(さらに追記) Slacko 5 系では、/etc/profile.d/ディレクトリに配置するスクリプトの名称を cjkwidth.sh のように、拡張子 " .sh "を付加したファイル名にするとよいようです。
2)Lupu-528JP に使用されている、 /usr/lib/locale/locale-archive を流用する。
以前に記載した、ja_JP.UTF-8 localeの改変 for ○△□の表示幅問題 あたりの手順の結果、作成されるものです。
locale-archive_eaw.tar.gz
をダウンロードして解凍し、中身の locale-archive というファイルを /usr/lib/locale/ ディレクトリ下に配置して下さい。 (もちろん、Lupu-528JP から抜き取ってもOK)
3)Precise 5系 の Puppy では、端末からコマンドを打って、 mp や nano などのテキストエディタを使用する際に、端末ウィンドウのサイズを変更すると表示が乱れるので、その対策として、
/etc/profile
ファイルの末尾に、下記の二行を追加する。
コード: 全て選択
unset LINES
unset COLUMNS
一応これらの後に、一旦再起動。
下記のテキストを、端末へ貼り付けて表示が乱れていなければOKです。
コード: 全て選択
これは、Precise Puppy 5.5 です。
○○○○○○○○○○○○
□□□□□□□□□□
△△△△△△△△△△△△△
×××××××××××××
さて、記号文字幅はきちんと表示されていますでしょうか?
※ urxvt 端末で有効だったエイリアスなどの設定がきいていない場合は、ROXTerm 端末にて、
[設定(P)]→[現在のプロファイルを編集]
と辿って、プロファイルの設定画面を表示させ、その画面のコマンドタブ画面を表示し、 「login shell」 にチェックを入れてください。