Vanilla Dpup 64bit 日本語化パッケージ (pet)

追加アプリケーションパッケージ、PETやSFSなどの話題です

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thinkpadnerd
記事: 2035
登録日時: 15/10/25(日) 14:00

Vanilla Dpup 64bit 日本語化パッケージ (pet)

投稿記事 by thinkpadnerd »

Vanilla Dpup 64bit の日本語化パッケージを作成しました。日本語入力は scim-anthy です。

v-dpup_lang_ja-r2.pet
https://drive.google.com/file/d/1LeX7HR ... sp=sharing
md5sum 5065bf7d2e9c7068a2ff8cd34c76cd3f

本家フォーラムのスレッド
https://forum.puppylinux.com/viewtopic.php?t=6105

使い方

初回起動後、最初に出る quicksetup は何もせずに閉じて下さい。

v-dpup_lang_ja-r*.pet をクリックして下さい。

インストールの最後に、ロケールを設定する画面が開くので、

言語 ja_JP (UTF-8 にチェック)
タイムゾーン Asia/Tokyo
キーボード jp japanese

を設定して下さい。OK を押すと、"language pack needed" のメッセージが出ますが、インストール済みなので、これも OK。次に Restart X (X 再起動) のダイアログが出るので、クリックして下さい。

X の再起動で大部分は日本語になっていますが、さらに、メニュー -> デスクトップ ->「デスクトップの修復」を実行すると日本語化が完了します。

-----
以下、注意事項を含んでいますので、Vanilla Dpup を初めて使う方はぜひお読み下さい。(私も手探り状態ですが...)

Vanilla Dpup は debian bullseye ベースですが、公式な Puppy ではありません。また、標準的な Puppy でもありません。
Puppy 標準のアプリやユーティリティーは一部のみ収録されています。インストールしてすぐに一通りの作業ができるという Puppy のコンセプトから外れています。

必要なものは apt または synaptic で入れて下さい、というスタンスです。(pet パッケージは Puppy パッケージマネージャから)
apt で入れる場合は --no-install-recommends オプションを付けないと、必須ではないパッケージまでインストールされてひどい目に合います。

私はとりあえず、cups, ffmpeg, mpv を入れました。1GB の save file で空きが約 400MB です。アプリを追加するには save file を大きめにしておくか、save to directory 方式で使う必要があります。

デフォルトブラウザは Firefox です。この点は Vanilla Upup よりまともです。初期状態は spot で起動するようになっています。(オリジナル版の仕様です)
iso と同じところにある vanilladpup-(バージョン番号)-extra.tar をダウンロードして解凍し、nlsx_vanilladpup_(バージョン番号).sfs をロードしておく必要があります。この sfs にはアプリの日本語訳(+他の言語の翻訳)が収録されています。

root で起動する場合は、Login manager で firefox-esr のチェックを外して下さい。
spot で利用する場合、日本語入力を行うには、
~$ env GTK_IM_MODULE="xim" firefox
で起動する必要があります。

この Firefox、どういうわけか、ウインドウサイズやページのスーム倍率を記憶してくれません。 :?

タイムゾーンの設定の際に utc のチェックを外しても効果がなく、他の Puppy を起動すると時刻がずれます。Vanilla Upup もそうでしたが、困ったものです。

今後、こんなクオリティーの Puppy が標準になっていくのでしょうか。私は心配です。
最後に編集したユーザー thinkpadnerd [ 22/10/19(水) 17:35 ], 累計 1 回
ThinkPad X121e (Precise 571 / Tahr 605 / Tahr64 606 / Xenial 7.5 / Bionic32)
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thinkpadnerd
記事: 2035
登録日時: 15/10/25(日) 14:00

Re: Vanilla Dpup 64bit 日本語化パッケージ (pet)

投稿記事 by thinkpadnerd »

thinkpadnerd さんが書きました: 22/10/14(金) 12:45 この Firefox、どういうわけか、ウインドウサイズやページのスーム倍率を記憶してくれません。 :?
/usr/lib/firefox-esr/defaults/pref にある puppy-settings.js を例えば、puppy-settings.js.bak に変更することで、このファイルが読み込まれなくなるので、Firefox 本来の初期設定値に戻ります。
ズーム倍率は保持されるようになりました。しかし、ウインドウサイズは保持されません。起動する度に最大化されます。

上記設定変更で、キャッシュの場所、キャッシュサイズなども初期値に戻るので、好みに応じて設定し直す必要があります。
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thinkpadnerd
記事: 2035
登録日時: 15/10/25(日) 14:00

Re: Vanilla Dpup 64bit 日本語化パッケージ (pet)

投稿記事 by thinkpadnerd »

9.2.19.から 9.2.20 に更新してみました。sfs のファイル名にバージョン番号が入っているので、上書きではなく置き換えになります。nlsx sfs も同様です。save file は引き継ぎました。

しかし、不都合な点を発見。
/root/.xinitrc の scim 関連の設定が消えています。scim のプログラム自体が消えたわけではありません。
その他にも、他の Puppy を起動した時に時刻がずれないように rc.shutdown に書き込んだ
hwclock --systohc --localtime
も消えています。
一方、リネームしたはずの /usr/lib/firefox-esr/defaults/pref/puppy-settings.js は復活しています。

特に scim の起動設定が消えてしまうのは大変不都合なので、「デスクトップの修復」で文字通り修復できるように、fixmenus_on_locale に変更を加えて、日本語化パッケージを r2 としました

更新の際は、「デスクトップの修復」を実行して X を再起動すれば scim が起動するようになります。

-----
Vanilla Dpup 9.2.x は毎週のように更新されます。あるバージョンが出て、その評価が十分にできないうちに、次のバージョンが出るということになります。変更点は debian bullseye パッケージの更新だけにとどまらないので、いつになったら「安定版」になるのだろう、と不安になります。
Vanilla Upup よりは使えそうですが...
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thinkpadnerd
記事: 2035
登録日時: 15/10/25(日) 14:00

Re: Vanilla Dpup 64bit 日本語化パッケージ (pet)

投稿記事 by thinkpadnerd »

9.2.21 が出ていたので、更新してみました。

nlsx sfs は追加の sfs という扱いなので、改めてロードする必要があります。中身が変更されているのかどうか、はっきりしませんが、ファイル名にバージョン番号が含まれるので、前のバージョンとは別のファイルということになります。

Firefox に関しては、Login manager で一旦 spot にチェックを入れて OK し、改めてチェックを外して OK しないと、root で起動できませんでした。

日本語入力については、一つ前の記事に書いたとおりです。save file を引き継いでいる (save file は一番上のレイヤーになる) のに、.xinitrc などの設定がクリアされるのは、更新後の起動時にオリジナルの状態に強制的に書き換えているからでしょう。

やっかいなシステムです。まあ、dimkr さんの実験に付き合って最新版に更新する義務も義理もないのですが...
Vanilla Dpup は Puppy Linux 公式サイトに unofficial distribution として掲載されています。非公式な Puppy は山ほどあるのに、なぜ Vanilla Dpup だけ特別扱いなのか分かりません。
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