最近の Puppy のカーネルについて

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thinkpadnerd
記事: 2035
登録日時: 15/10/25(日) 14:00

最近の Puppy のカーネルについて

投稿記事 by thinkpadnerd »

JammyPup32, JammyPup64, ScPup64 に含まれているカーネルが ntfs パーティションからの起動をサポートしていないことは、それぞれのスレッドに書きました。ここに挙げた以外にも問題を抱えている Puppy はあるかもしれません。
現在 JammyPup32 のカーネルは ntfs パーティションから起動できる 5.4 系カーネルに差し替えられています。

本家フォーラムには Additional Software - Kernels のコーナーがあります。そこには ozsouth さんがビルドしたカーネルが公開されています。このうちのいくつかを上記 Puppy に適用してみました。

オリジナルのカーネルは予め別の場所に保管しておきます。ダウンロードした zip アーカイブを解凍して、ファイル名を vmlinuz と zdrv*.sfs にリネームし、オリジナルと置き換えます。zdrv sfs のファイル名はオリジナルのファイル名と同じにします。

JammyPup32
5.4 系カーネルでもいいのですが、5.10.112 に交換してみました。ntfs パーティションから起動できます。この zdrv はファームウエアを含んでいるということなので、fdrv を外してもいいはずですが、私のマシン (ThinkPad L440) では fdrv なしでは無線LANアダプタを認識しませんでした。

JammyPup64
5.15.30 に交換しました。ubuntu 系用と slackware 系用があるので、前者を使います。ntfs パーティションから起動できます。この zdrv はファームウエアを含んでいないので fdrv が必要です。
ozsouth さんのカーネルでは、新しい ntfs3 ドライバは無効化されているようです。

ScPup64
まず、5.15.30 の slackware 系用を使ってみました。ntfs パーティションから起動できますが、私のマシンではポインティングデバイス (ThinkPad Trackpoint) の制御に難があり、このカーネルは却下。
次に、5.10.105 を使ってみましたが、やはりポインティングデバイスの制御に難があって却下。
結局、旧バージョン ScPup64 21.04 の iso に含まれていた 5.11.11 を使うことにしました。

-----
私のマシンは古いので安定している 4.19 系や 5.4 系でもいいのですが、せっかく新しい Puppy を使うので、カーネルも比較的新しいものにしてみたかっただけです。
5.15 系から新しい ntfs3 ドライバが採用されたことを知れたのが今回の収穫です。しかし、今後の Puppy の開発には一抹の不安を感じます。
ThinkPad X121e (Precise 571 / Tahr 605 / Tahr64 606 / Xenial 7.5 / Bionic32)
CPU AMD C-50 1.0GHz, RAM 4GB
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タロ兵衛
記事: 875
登録日時: 08/07/08(火) 00:11
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Re: 最近の Puppy のカーネルについて

投稿記事 by タロ兵衛 »

いつも、日本語化、情報提供など本当に有難うございます
いきなり最後のこちらからでスミマセン
thinkpadnerd さんが書きました: 22/05/05(木) 16:23 今後の Puppy の開発には一抹の不安を感じます。
本当にそう思います。本家の方々は沢山の技術者が居られるのに、力が発散している感じでもったいない。
puppy 3.xxぐらいの頃は基にする選択肢も多くないし、マシンの性能もWin95ぐらいで一致団結しないと作れなかった。
今はハードもソフトも選択肢はいくらでもあるので、増殖しやすいのでしょうか。
亜種の多いのは悪くないのですが、本線がボヤケて来ているのが残念です
Puppyの本来の目的を達成するための混沌ならよいのですが……
Puppy Linux advantage
1. Ready to use → all tools for common daily computing usage already included.
2. Ease of use → grandpa-friendly certified ™
3. Relatively small size → 300 MB or less.
4. Fast and versatile.
5. Customisable within minutes → remasters.
6. Different flavours → optimised to support older computers, newer computers.
7. Variety → hundreds of derivatives (“puplets”), one of which will surely meet your needs.
neo実験君こと次期メインマシン
Intel Core i5-8400 2.80GHz
xenialpup64 7.5+lang_pack_ja-xenial64e
thinkpadnerd
記事: 2035
登録日時: 15/10/25(日) 14:00

Re: 最近の Puppy のカーネルについて

投稿記事 by thinkpadnerd »

Puppy Linux advantage には windows パーティションにインストールできることは、はっきりとは書かれていませんが、Puppy 専用のパーティションを作成したり、Linux のファイルシステムでフォーマットしたりする必要がない点は、
1. Ready to use
2. Ease of use
に該当すると思うのです。

しかし、最近(開発中)の Puppy は ntfs パーティションから起動できないのが見落とされていたり(意図的?)、frugalpup というインストーラが ntfs パーティションを検出しなかったり(仕様?)、おかしなことが多いです。

windows パーティションへのインストールも、昔と比べると「高速スタートアップ」を無効にするなど事前準備が必要になっていますが、ハードディスクのパーティションをいじらなくてよいことは利点でしょう。

私には詳しいことは分かりませんが、起動時に ntfs パーティションが見えないのは、以前に投稿があった eMMC ドライブから起動できないのと似ている気がします。そうだとすれば、新しい ntfs3 ドライバを採用したカーネル 5.15 に対しては initrd.gz にも修正を加える必要があるように思うのですが...

-----
話が逸れますが、jammypup64 や slacko64 8.x は開発が止まっています。ベースになる ubuntu jammy や slackware 15 が正式リリースになったにもかかわらず... debian bullseye も正式リリースになりましたが、少なくとも本家フォーラムでは動きがありません。vanilla upup とか vanilla dpup というのが出ていますが、これらは Puppy 本来のコンセプトから離れているように思います。

Puppy の開発はボランティアワークですから、本業が忙しいなど開発者の事情で開発が進まない場合もあるかと思います。そんな時は、他の人がイニシアティブを取ってもいいのではないでしょうか。タロ兵衛さんが指摘されているように、開発者同士の連携が必要ですね。
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きりん
記事: 553
登録日時: 08/02/24(日) 21:49
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Re: 最近の Puppy のカーネルについて

投稿記事 by きりん »

こんにちは。精力的な活動感謝です。
kernelの話題が、書き込まれたので、一言、コメントです。

使用するハードによって、起動動作の不安定さが出るのは、puppyの基本コンセプトからして、ある程度しょうがないような気がします。

GRUB(2)などのローダーから読み込まれる物は、kernelとininrdですが、続いて必要となる、z-drive、f-drive、main-sfsは、initrd内のinitスクリプトが動作した時点でストレージが認識できる状態にある必要があります。
fatdogは、z-drive、f-driveがinitrd内に含まれているので、ram-disk内から読み込めるので、他のpuppyに較べると起動時の問題発生が少ない印象です。

問題の根本は、puppyも発表されてから時間が経ったので、想定するハードがどのようなものかを、派生種毎に明らかになっていない所と感じています。

とは言っても、ハードにも幅があるので、狭いコミュニティー内ではフォロー出来る範囲が限られるのでしょうが・・・
thinkpadnerd
記事: 2035
登録日時: 15/10/25(日) 14:00

Re: 最近の Puppy のカーネルについて

投稿記事 by thinkpadnerd »

コメントありがとうございます。
きりん さんが書きました: 22/05/09(月) 21:00 GRUB(2)などのローダーから読み込まれる物は、kernelとininrdですが、続いて必要となる、z-drive、f-drive、main-sfsは、initrd内のinitスクリプトが動作した時点でストレージが認識できる状態にある必要があります。
puppy は initrd 内に必要最小限のドライバを持っているものと理解しています。eMMC はともかく、ntfs パーティションを読むドライバは必須だと思います。ただ、新しい ntfs3 というドライバが採用されて、従来のドライバとどちらを使うのかという問題が出てくるのかもしれない、と考えています。

ozsouth さん作成のカーネルは ntfs3 ドライバを無効化しているために、従来からの initrd と整合性が取れているのかもしれません。しかし、これはカーネル 5.15 以降の話であり、5.10 系のカーネルで起動時に ntfs パーティションが見えないのはどう考えてもおかしいです。ビルドする時のオプション指定に問題があるのかもしれません。
いずれにしても、このようなことが見落とされているとしたらまずいと思うのですが、ntfs パーティションに puppy をインストールする人は、今では少数派なのでしょうか。 :?
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タロ兵衛
記事: 875
登録日時: 08/07/08(火) 00:11
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Re: 最近の Puppy のカーネルについて

投稿記事 by タロ兵衛 »

thinkpadnerd さんが書きました: 22/05/10(火) 22:55 ntfs パーティションに puppy をインストールする人は、今では少数派なのでしょうか。
自分レアケースなんでしょうけど、現在実働5台のすべてがext4のフォルダ・インストールになりました。
Winプリインストール機も、購入直後(散らからないうちに)パーティションをつめて、ext4エリア作ってます(こっちのが広い)
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きりん
記事: 553
登録日時: 08/02/24(日) 21:49
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Re: 最近の Puppy のカーネルについて

投稿記事 by きりん »

ちょっと、話題について行けそうなので書き込みます。
今、書き込んでいる環境はwindowsです。

私の理想としているイメージは、「PCは自由だ」なので、「"Windows"はバックアップOS」と「今後のトレンドはこんな感じなの」の位置付けです。
※Windowsが嫌い言う訳ではありません。もっとも、手っ取り早くハード情報を的確に得る為の価値がある存在です。

それで、考えるに、
puppyの動作実績の確実性を上げる為に、
・Z-DRIVE が、fat状態になってもよいので、無視しているモジュールもコンパイル対象とする。
・Windows上から実行出来る、モジュールの強制指定ツールを付属させる(initrdの改変ツールを付属させる)。
とすることで、
「まったく、PCの起動動作に理解がない人は別にして」、
ある程度のコンピューターの仕組みを理解している人には用途が広がる印象を持っています。
thinkpadnerd
記事: 2035
登録日時: 15/10/25(日) 14:00

Re: 最近の Puppy のカーネルについて

投稿記事 by thinkpadnerd »

タロ兵衛さん、きりんさん、コメントありがとうございます。

パーティションを windows と分けて Linux のファイルシステムでフォーマットすれば、save folder が利用できて、保存容量を気にする必要もなくなります。
私の個人的な好みですが、512MB~1GB の save file を作成して puppy を運用しています。限られた容量の中でやりくりするのが、私の趣味です。 :)
容量が小さいほうがバックアップを取るのに時間がかかりませんし、save file を利用するのなら、わざわざ Linux 専用のパーティションを用意する必要がないので、windows のパーティションに同居させています。しかし、sfs パッケージや iso を作成する時の作業場として Linux パーティションも作ってあります。

initrd に最小限のドライバのみ含めるというのは、メモリ搭載量が少なかった時代の名残りだと思います。
今は eMMC ドライブを搭載した廉価版のPCも普通に出回っていますから、記憶装置のドライバだけでも可能な限り収録しておけばいいのではないかと思います。(あくまでも素人考えなので、ひょっとしたら、それができない理由があるのかもしれません。)

カーネル 5.15 から採用された ntfs3 というドライバは、曲者です。採用されたばかりなのに、メインテナンスが行なわれていないのでカーネルから外すべきだ、という意見も出ているようで、先が思いやられます。
ntfs3 は従来のドライバより高機能らしいですが、混乱を生じるくらいなら、これまでのままで構わないのですが...

ntfs3 ドライバ開発元のサイト (NTFS3 Driver FAQ)
https://www.paragon-software.com/jp/hom ... river-faq/

追記
5.10 系カーネルでも patch を当ててビルドすれば、ntfs3 ドライバが使える!?
これが、puppy で起こっている不可解な現象の原因でしょうか。Puppy から卒業された Barry さんには何の責任もありませんが...

Kernel 5.10.39 compiled with Paragon ntfs3 driver
https://bkhome.org/news/202105/kernel-5 ... river.html
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きりん
記事: 553
登録日時: 08/02/24(日) 21:49
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Re: 最近の Puppy のカーネルについて

投稿記事 by きりん »

書き込んだので、やろうとしていた事の続きです。

busybox-w32 を使えば、一捻り出来ないかと考えて実験してみましたが、ファイルシステムが異なるのでイメージ通りには行きませんでした。

無条件に、usbドライブに関する設定、CPUのpin-controle、フレームバッファ辺りを、全部kernel組み込みとして初期の準備を行っておけば、良いのでないかな?

気にしながら、しばらくやってみます。

ntfsへの対応は気掛かりですね。ヤドカリOSとして考えると・・・
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