まとめたあとで、それを覆すようなことを言います
「ケースその2」では 196MBある openofficeを /tmp にダウンロードしました。
/tmp ではなく /root にダウンロードしてみましょう。
/tmp にダウンロードしたときと同じように /root でも 226MBの ramdiskから 196MBが消費されます。これを /home にコピーし、再起動すると /root 以下は pupsaveに保存しようとし、失敗します。 pupsaveは(この例では) 64MBしかありませんから。
そこで /root にダウンロードしたファイルを /home に「コピー」ではなく「移動」します(コピーの後 /root にあるものを削除しても同じ)。
こうすると(/root にあったファイルが削除されたあと)ramdiskの空きは 256MBより少し少ない程度に回復し、 pupsaveがパンクすることもありません。めでたしめでたし。
ところがここに落とし穴があります。/root に 198MBのファイルをダウンロードしてから それを削除するまでの間に デスクトップの save ボタンを押すとエラーとなります。このとき /root にある 198MBのファイルを 64MBしかない pupsaveに保存しようとしますから当然ですね。
しかし、このエラーはデスクトップの save ボタンを押さなくても起こる可能性があります。それは、標準で30分おきに自動保存が掛かるからです。大きな一時ファイルが存在しているとき、たまたまこの自動保存のタイミングが重なるとそれが起きます。
みのむしさんがそういうことを経験したのではないかと想像します。大きな実装RAMに小さな pupsaveの組み合わせで、そういうことは起こりそうです。
しかし安心してください。自動保存に失敗したとの警告が出て、じっさいそのときは pupsaveには保存されていないわけだけども、一時ファイルを削除するか、 /mnt 以下に移動してやると、次の機会あるいは再起動のときに(残るファイルは) pupsaveに保存されるので実害はありません。
ただこの警告は常に出るのではなく 30分おきなので、64MB(pupsaveのサイズ)超えで大きなファイルを/root以下などに保持したままシャットダウンすると、はみ出したファイルだけが保存されないのではなくて、
そのセッションの変更分すべてが保存されないということが起こります。警戒すべきはこのことです。
対処の方法としては、重要な変更を加えたら、シャットダウンの前にデスクトップの saveアイコンをクリックすることですかねえ。失敗すればちゃんとエラーメッセージが出ますから。
もっと賢い方法は、
大きなファイルと大事なデータは /mnt 以下に保存することです。pupsaveが壊れたときにも救われます(じっさい pupsaveはよく壊れます)。